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2025年11月1日土曜日

彼女が着ぐるみに着替えたら 2

ファバ「おや、久満夫 まだ起きてたのかい」
久満夫「さっきまたあの夢を見ちゃって」
ファバ「………」
ファバ「ココアでも飲むかい」
久満夫「ありがとう、ばあちゃん」
久満夫がよく見る悪夢
それはどこかの家が燃えている夢
炎の熱ささえ感じられるリアルな夢であった
その夢を見ると決まって眠られなくなってしまう久満夫だった
久満夫「なんであんな夢を見るのかなぁ」
ファバ「昔からよく言うよ 火事の夢はおねしょの前ぶれだって おまえ、おねしょしてないだろうね」
久満夫「おねしょなんてしてないって!!
ファバ「はいはい」

ファバ(…あの子、まだ忘れていないんだね)
いまわしい あの「記憶」を
久満夫の中から 完全に消し去ることが できないなんて
あたしの魔力(ちから)も たいしたことがないねえ



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彼女が着ぐるみに着替えたら 1

上記はAIによって生成された画像です 参考URL:https://newprofilepic.com

昔むかし
名もなき小さな村にファバばあさんは住んでいました
ファバばあさんはかつては高名な魔女でしたが、今は一線を退いて隠居生活でした
ファバばあさんは男女のふたごを育てていました
兄の久満夫
妹の球磨乃
彼らはファバばあさんの子供でも孫でもありませんでした
ある日のこと ファバばあさんがいつものように森に薬草を摘みに行った際
熊の着ぐるみを身にまとった幼いふたごを見つけたのだそうな
兄には久満夫
妹には球磨乃
そう名付けられた※ふたごは、ファバばあさんの愛情を受け、すくすくと成長していきました
※注:ふたごはあまりにも幼くて、自分たちの名前すら言えなかったので むろん、どうやって彼らがこの森にやって来たのかもわかりませんでした
始祖「ちょっと待った、久満夫」
久満夫「どしたの、始祖様」
始祖「この話、とてつもなく長いものになりそうだが」
久満夫「だから最初から長くなるって言ったでしょ いやならここでやめてもいいよ」
始祖「…いや、ここまで聞いたんだ 最後まで文句を言わずに聞いてやろう」
久満夫「何、その上から目線」
久満夫「そういや、始祖様が今着ている服 こないだ買ったKITのだね」
始祖「ああ せっかくのセールでも買いたいと思うものがなくてな CAS系を買うのは初めてだ」
久満夫「頑張って着て元をとってね♪」 ← メタ発言はよせ


どうでもいい補足説明:ファバという姓でお察しと思いますが、ふたごを育ててくれたファバばあさん 孫娘はあのファバ師(L・ファバ)です


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