2026年6月21日日曜日

彼女が着ぐるみに着替えたら 2

ファバばあさんに 会いに 行こう
7つの 森を 抜け
7つの 小川を 渡り
7つの 丘を 越えたところに
ファバばあさんは 住んでいる
ああ 早く 会いたいな
優しい やさしい ファバばあさん



ファバ「おや、久満夫 まだ起きてたのかい」
久満夫「さっきまたあの夢を見ちゃって」
ファバ「………」
ファバ「ココアでも飲むかい」
久満夫「ありがとう、ばあちゃん」
久満夫がよく見る悪夢
それはどこかの家が燃えている夢
炎の熱ささえ感じられるリアルな夢であった
その夢を見ると決まって眠られなくなってしまう久満夫だった
久満夫「なんであんな夢を見るのかなぁ」
ファバ「昔からよく言うよ 火事の夢はおねしょの前ぶれだって おまえ、おねしょしてないだろうね」
久満夫「おねしょなんてしてないって!!
ファバ「はいはい」

ファバ(…あの子、まだ忘れていないんだね)
いまわしい あの「記憶」を
久満夫の中から 完全に消し去ることが できないなんて
あたしの魔力(ちから)も たいしたことがないねえ


どうでもいい補足説明:ファバという姓でお察しと思いますが、ふたごを育ててくれたファバばあさん 孫娘はあのファバ師(L・ファバ)です


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2026年6月20日土曜日

彼女が着ぐるみに着替えたら 1



昔むかし
名もなき小さな村にファバばあさんは住んでいました
ファバばあさんはかつては高名な魔女でしたが、今は一線を退いて隠居生活でした
ファバばあさんは男女のふたごを育てていました
兄の久満夫
妹の球磨乃
彼らはファバばあさんの子供でも孫でもありませんでした
ある日のこと ファバばあさんがいつものように森の奥に薬草を摘みに行った際
熊の着ぐるみを身にまとった幼いふたごを見つけたのだそうな
兄は久満夫、妹は球磨乃
ファバばあさんによってふたりはそう名付けられました
※注:ふたごはあまりにも幼くて、自分たちの名前すら言えなかったので むろん、どうやって彼らがこの森にやって来たのかもわかりませんでした
彼らは、ファバばあさんの愛情を受けすくすくと成長していきました
始祖「ちょっと待った、久満夫」
久満夫「どしたの、始祖様」
始祖「この話、とてつもなく長いものになりそうだが」
久満夫「だから最初から長くなるって言ったでしょ いやならここでやめてもいいよ」
始祖「…いや、どうせここまで聞いたんだ 最後まで文句を言わずに聞いてやろう」
久満夫「何、その上から目線」


おまけ:飼い猫に指摘されるまで猫トイレを設置し忘れたことに気づかない、シムズあるある


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